名もなき野良犬の輪舞（ロンド）

THE MERCILESS
２０１７年
韓国
１２０分
サスペンス／犯罪／ドラマ
PG12
劇場公開（2018/05/05）




監督：
ビョン・ソンヒョン
脚本：
ビョン・ソンヒョン
出演：
ソル・ギョング：ジェホ
イム・シワン：ヒョンス
キム・ヒウォン：ビョンガプ
チョン・ヘジン：チョンチーム長
イ・ギョンヨン：コ・ビョンチョル
ホ・ジュノ：キム・ソンハン



＜ストーリー＞
犯罪組織で成り上がる野望を持つジェホは、刑務所で野心的な青年・ヒョンスと出会う。信頼関係を築いたふたりは、犯罪組織を乗っ取ろうとするが…。

もう、俺を信じろとは言わない。
だが、俺はあんたを信じてる。
果てなき絆は、やがて
無慈悲な雨を降らす――

―感想―
「ラスト１１８秒の衝撃」このパッケージにでかでかと書かれている煽り文句に釣られて借りましたが、前日に観た『修羅の華』よりも見所が多くて面白かった。
ついでに借りただけやのに。

犯罪王のジェホと腕っぷしの強い青年ヒョンスの友情に似た深い信頼と絆を描いたクライム映画。
そのヒョンスが中盤でもうある事をジェホに自分から告白しちゃって、そうなると話終わっちゃうんじゃ、て思うやん？
けど、そこから又大きく話を膨らませてくるんだよね、脚本家の才能てやつでしょうか。
下手な脚本家だと正体バラしてからはダラダラしたのを書きそうやけど、この映画の脚本家が書いたそれは実際のところ、バラす以前よりもスリルが生まれており「どうなるんやろう」といった先の楽しみを与えてくれている。
ジェホは何を企んでいるのか、ヒョンスは何を考えているのか、そこが予測不可能で、そのままの空気で最後まで進むものだから、そりゃ「ラスト１１８秒の衝撃」になるわ、と決して偽りではなかった煽り文句の上手さに脱帽。

クライム映画でありながらも時折ユーモアを入れているてのが緊張を解いてくれて良いよね。
しかしあくまでもシリアス。
ラストシーンも絶妙なしんみりさ加減で、幾ら「信用」を得ようとも、真実から知る「怒り」は全方面に向けられるというヒョンスの強い「母親愛」が、この様な悲しみを背負った結末を生み出したんだろうなあ。

評価：★★★☆
１８／１０／０５ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2018-10-03
メーカー：ツイン

オフィシャル・サイト

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