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ロスト・アイズ

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LOS OJOS DE JULIA/10年/スペイン/117分/サスペンス・ホラー/R15+/劇場公開
監督:ギリェム・モラレス
製作:ギレルモ・デル・トロ

出演:ベレン・ルエダ、ルイス・オマール、パブロ・デルキ

<ストーリー>
先天的な眼の病気で徐々に視力を失う運命の女性・フリアは、同じ病に冒された双子の姉が自殺したことを知りショックを受ける。しかし彼女は姉の死に不審なものを感じ…。
<感想>
いやぁこれは非常に出来の良い作品でした。

緊張感を煽る工夫された演出方法に上手さを感じ、終始ハラハラさせられちゃったもんなぁ。

視力を失っていく設定そのものを他人事にせず、鑑賞者にも味わせる映像処理の仕方が絶妙なんです。
また、真犯人の顔を中々見せないカメラアングルの巧妙さが憎いのなんのって。

流れとしては
サスペンス→ロマンス→ホラー→ドラマ
と、目まぐるしくジャンル的にも展開が変わっていくのですが、どのパートにも無駄さともたつきが無く、グイグイと引き込まれる面白さがありました。

角膜手術で視力を戻したフリアが、いかに犯人にバレずに見えてないかの様な芝居を何時まで貫き通せるか。

影に成る事で自分の存在価値を見出していた犯人が、フリアと警官隊のライトに姿を照らされた事によって、考えを全否定された上での屈辱からか自ら首にナイフをあて果てて行く。

この2シーンが特にお気に入りです。
前者はフリアが紅茶をすり替える所までは良かったが、コップを動かした事が逆に仇となり、直後に死体が詰め込まれた保冷庫を開けさせられて、その驚いた反応により嘘がバレるという一連の流れがドキドキもの。

後者は影を消されて全身を光の中に浮き上がらせてしまった犯人の「み・・・見るな!俺の姿を見ないでくれ!!」という恐怖を与える者から与えられた者へと転落していく様がなんとも物悲しい。

そして本作を観終わり一番脳裏に焼き付いていたのは
犯人が実母の眼に注射器の針をブチ込む
恐怖のワンカット。
流石にあれは・・・ひぇぇ^^;

オフィシャル・サイト(スペイン語/英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★★
11/11/16DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-11-11
メーカー:松竹ホームビデオ

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