MAX SCHMELING
2010年
ドイツ
123分
ドラマ/スポーツ/伝記
劇場未公開
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監督:
ウーヴェ・ボル
『T-フォース べトコン地下要塞制圧部隊』
製作:
ウーヴェ・ボル
出演:
ヘンリー・マスケ
ズザンネ・ヴースト
ハイノ・フェルヒ
ヴィラディミール・ワイグル
アルトゥール・アブラハム
アルヴェト・ビルンバウム
クリスティアン・カールマン
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<ストーリー>
第2次世界大戦前年のアメリカ。ドイツ出身のマックス・シュメリングは、アメリカ人ボクサー、ジョー・ルイスとの試合を控え闘志をみなぎらせていた。しかし、彼らの闘いは試合以上の意味を持っており…。
-感想-![]()
そりゃあヒトラーの機嫌を損なわない為には試合に勝つてのが絶対的条件にはなるわな。
不甲斐ない負け方したら殺されるかもしれんし。
国の名誉というよりもヒトラーの名誉みたいな感じになっているのが、主人公が背負う重圧の意味に大きな違いが生まれていて彼に同情したくもなる。
アメリカ人、しかも黒人に負けたらお前の人生終わりだぞ、て間接的に脅されているようなもんだもの。
プレッシャー半端ないよ。
題材にされている人物は実在したドイツの英雄マックス・シュメリング。
申し訳無いが初めて聞いた名前だったけど、このマックスがめっちゃ人間としてもボクサーとしても出来た人で、仲間を常に気遣い、迫害されているユダヤ人を助けたりもするし、何より女優の妻を真剣に愛する姿勢が素敵なナイスガイ。
この夫婦関係は何処かしら同じボクシング映画でもあるあのロッキーとエイドリアンの間柄を彷彿させてくれて仲睦まじい2人の姿に心が晴れやかになります。
結果的には戦地へと送り込まれ、怪我を負い、捕虜を連行する役目を言い渡されるのだが、その捕虜に対しても男気を見せて、それが後にマックスにとっては救いへと繋がる。
良い行いをすると、自然にその恩は自身へと返って来るのよね。
40歳過ぎても生活の為にと現役を続けようとするも、幾ら最強のボクサーとは云えども、やはり歳の衰えには勝てず、引退を表明する。
その引退表明した場所がリングの上で、対戦中のラウンド休憩時での突然なマイクパフォーマンスてのがカッコいい。
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相手にも敬意を払い、相手もマックスに「あんたは最高のボクサーだ」と言葉を投げ掛け、試合途中で自ら敗北宣言をしマックスは静かにリングを降りて行く。
動揺する観衆だったが、最後には割れんばかりの労いの拍手が場内に沸き起こるてのがね、本当に涙腺を刺激してくるのよ。
現役引退後は実業家として成功し90歳以上(99歳だっけ?)も生き抜き、その激動の一生を終えたマックス・シュメリング。
なんか観ててマックスもそうだけど、彼に関わる人々も良い人ばかりで、強く胸に打たれる伝記ドラマだったなあと感心したんだけど、何故感心したのかってのは、この作品を撮ったのが、映画ファンからの嫌われ者ウーヴェ・ボル監督だったというのが大きく作用した為。
糞みたいな作品を乱発していたボル様でもボクシング映画を題材に扱えばこんなにも素晴らしいものが完成するんだなて、やっぱりボクシング映画=秀作という法則は鉄板ですな。
しかもボル作品にも関わらず(書き方変かもだが)内容が真面目だし、演出が当時のフィルムを取り入れたりと巨匠並みに手堅い。
本当にボル様が撮ったのか?と疑いたくなる程に完成度高いので、ボル映画を嫌う人も是非観て頂いて、ボル様に対する印象を変えて欲しいものだ。
多分「普通に良い作品やん!」てビックリすると思う。
評価:★★★☆![]()
17/08/20DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2011-08-03
メーカー:彩プロ
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2010年
ドイツ
123分
ドラマ/スポーツ/伝記
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監督:
ウーヴェ・ボル
『T-フォース べトコン地下要塞制圧部隊』
製作:
ウーヴェ・ボル
出演:
ヘンリー・マスケ
ズザンネ・ヴースト
ハイノ・フェルヒ
ヴィラディミール・ワイグル
アルトゥール・アブラハム
アルヴェト・ビルンバウム
クリスティアン・カールマン

<ストーリー>
第2次世界大戦前年のアメリカ。ドイツ出身のマックス・シュメリングは、アメリカ人ボクサー、ジョー・ルイスとの試合を控え闘志をみなぎらせていた。しかし、彼らの闘いは試合以上の意味を持っており…。


そりゃあヒトラーの機嫌を損なわない為には試合に勝つてのが絶対的条件にはなるわな。
不甲斐ない負け方したら殺されるかもしれんし。
国の名誉というよりもヒトラーの名誉みたいな感じになっているのが、主人公が背負う重圧の意味に大きな違いが生まれていて彼に同情したくもなる。
アメリカ人、しかも黒人に負けたらお前の人生終わりだぞ、て間接的に脅されているようなもんだもの。
プレッシャー半端ないよ。
題材にされている人物は実在したドイツの英雄マックス・シュメリング。
申し訳無いが初めて聞いた名前だったけど、このマックスがめっちゃ人間としてもボクサーとしても出来た人で、仲間を常に気遣い、迫害されているユダヤ人を助けたりもするし、何より女優の妻を真剣に愛する姿勢が素敵なナイスガイ。
この夫婦関係は何処かしら同じボクシング映画でもあるあのロッキーとエイドリアンの間柄を彷彿させてくれて仲睦まじい2人の姿に心が晴れやかになります。
結果的には戦地へと送り込まれ、怪我を負い、捕虜を連行する役目を言い渡されるのだが、その捕虜に対しても男気を見せて、それが後にマックスにとっては救いへと繋がる。
良い行いをすると、自然にその恩は自身へと返って来るのよね。
40歳過ぎても生活の為にと現役を続けようとするも、幾ら最強のボクサーとは云えども、やはり歳の衰えには勝てず、引退を表明する。
その引退表明した場所がリングの上で、対戦中のラウンド休憩時での突然なマイクパフォーマンスてのがカッコいい。

相手にも敬意を払い、相手もマックスに「あんたは最高のボクサーだ」と言葉を投げ掛け、試合途中で自ら敗北宣言をしマックスは静かにリングを降りて行く。
動揺する観衆だったが、最後には割れんばかりの労いの拍手が場内に沸き起こるてのがね、本当に涙腺を刺激してくるのよ。
現役引退後は実業家として成功し90歳以上(99歳だっけ?)も生き抜き、その激動の一生を終えたマックス・シュメリング。
なんか観ててマックスもそうだけど、彼に関わる人々も良い人ばかりで、強く胸に打たれる伝記ドラマだったなあと感心したんだけど、何故感心したのかってのは、この作品を撮ったのが、映画ファンからの嫌われ者ウーヴェ・ボル監督だったというのが大きく作用した為。
糞みたいな作品を乱発していたボル様でもボクシング映画を題材に扱えばこんなにも素晴らしいものが完成するんだなて、やっぱりボクシング映画=秀作という法則は鉄板ですな。
しかもボル作品にも関わらず(書き方変かもだが)内容が真面目だし、演出が当時のフィルムを取り入れたりと巨匠並みに手堅い。
本当にボル様が撮ったのか?と疑いたくなる程に完成度高いので、ボル映画を嫌う人も是非観て頂いて、ボル様に対する印象を変えて欲しいものだ。
多分「普通に良い作品やん!」てビックリすると思う。
評価:★★★☆

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