THE GOBLIN
2022年
韓国
90分
アクション/犯罪
劇場未公開
監督:
キム・ヒソン
出演:
チョ・ドンヒョク
イ・ワン
イム・ジョンウン
ユン・チョルヒョン
カム・ソヒョン
<ストーリー>
“鬼”と呼ばれる殺し屋・ドゥヒョンは、妻と娘を誰よりも愛していた。ある日、ドゥヒョンは弟分であるヨンミンが犯した殺人の罪を被って逮捕され…。
―感想―
子供の喧嘩に親が出る、つうのを韓国映画が映像化しちゃいました、みたいな(笑)。
けども、これがまあ面白れぇんだわ。
ある意味ヤクザ同士のケジメのつけ方だから血生臭いのなんのって。
そりゃもう愉しい位に血飛沫がシャーシャーと出ますんで。
親の育て方次第では子供がどう育つのかもリアルに描いてる。
服役逃れた方は子が心臓弱いてのもあって過保護に育てたのが丸分かりのクソガキになっているし、罪を被って服役した方は母親がしっかりと育んだのだろう正義感の強い良い子になっている。
しかも出所してから実際に会ってみたら、めっちゃ可愛くなってるのだから、そりゃ鬼と呼ばれた男ですらも目に入れても痛くない程にニヤニヤしちゃうでしょうよ。
今作の可愛い子役図鑑
けどよ、幾ら我が子とは言え、娘自身には母から「父は死んだ」と伝えられているのだから、娘からしたら実の父親も赤の他人。
そんな素性も知らない男が、腕時計プレゼントしてくれたり、抱き締めてもいいか?て聞いてきたら、普通
このおっさんロリコン!?
と気味悪がらないか?1歩処か10歩以上引くだろ、つか逃げるでしょて勘繰ってしまうのだが、まあそこは映画て事で何故か懐いちゃう所は直感で信用を得ての父子の愛と見て許しちゃいましょう。
「本当のトッケビを今から見せてやる」
暴力を止めたはずの男が、鬼となり、眠らせていたスキルを再び爆発させる終盤からクライマックスに掛けての死闘はマジで凄まじい。
お互いに娘を人質に取ってまでして、幸せを掴みに行く壮絶な戦い、その果てにあるのは・・・。
生きてるのか、死んでしまったのか、その辺を有耶無耶なままで劇終しちゃう辺りは韓国映画らしいもので許容範囲。
その後の光景をあれこれ想像しながらエンドロール眺めつつ、俺的には本心として皆が無事だというのを前提に家族の再建を願わずにはいられなかった。
それ位、どちらの父親も子を一番に大事に考え愛おしく想う、その関係性の良さには気持ちが温かくなったんだよなあ。
だから余計に、娘を悲しませたくないのなら、真っ当な人生を送れよ、て思う。
評価:★★★★
23/01/23DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2022-12-02
メーカー: ニューセレクト