HARD HIT
2021年
韓国
94分
サスペンス/アクション
劇場公開(2022/02/25)
監督:
キム・チャンジュ
脚本:
キム・チャンジュ
出演:
チョ・ウジン・・・ソンギュ
イ・ジェイン・・・ヘイン
チ・チャンウク・・・謎の脅迫者
チン・ギョン・・・パン班長
<ストーリー>
銀行支店長・ソンギュが運転中、車に爆弾を仕掛けたと非通知電話が入る。悪戯だと電話を切ろうとすると、目の前で同僚の車が爆発し…。
仕掛けられた爆弾
車を降りれば即爆破
人質は娘、そして自分――
―感想―
おっ?この展開、何処かで観た事あるぞい。
それもそのはず、スペイン映画『暴走車 ランナウェイ・カー』のリメイクやったのね。
そういう事前情報は入れずに借りたけれど、直ぐにリメイクだというのが分かった。
面白いオリジナル版を、映画の娯楽性というものに高みを望む韓国がリメイクしたのだから、そりゃ完成度も上がりますわ。
若干韓国風に脚本をアレンジした部分はあったが、基本的には同じ話の流れでも、感情を揺さぶられる点には変わりない。
それが、爆弾搭載車にパパと共に乗った娘っ子ちゃんの存在感と抜群の演技力よ。
韓国の子役としては書き方悪いけど顔は可愛くはないのよ。
けど、その健気さとパパを想う、心配する姿勢には胸が熱くなり、徐々にこの娘っ子ちゃんに対して好意を持ってしまうんだよねえ。
性格美人だよなあ、あれだけパパを気遣ってくれたら、パパ自身も嬉しいだろう。
その嬉しさが恐怖との戦いを打ち負かせた、そんな感じだよな、子供からの愛を真正面から受け止められる、これ以上の強さは他にないのかもしれない。
完全オリジナル作品だったら星4つは付けたい所だが、あくまでもリメイクだからね、ちょっとだけ星数は落としました。
とはいえ、かなりスリルもあって楽しめる作品となっているので、オリジナル版観ている方にもおススメ。
只一ヵ所、パパの弟と名乗る男(無駄にイケメンw)を説得として車に向かわせる前に身元確認はしなかったのかね?
あれ、完全に警察の怠慢でしょ(この辺オリジナル版はどうだったかしら覚えてないなあ)。
日本で同じ内容でリメイクしろ、て言われても無理だろうな、あんなど派手な市街地カーチェイスなんて絶対日本じゃ撮れない。
撮るとなると港の倉庫街が関の山でしょ。
面白い映画を面白く作り直せるのが韓国、面白い映画を駄作に変えるのが日本、ダメだこりゃ。
評価:★★★☆
22/07/11DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2022-07-06
メーカー: クロックワークス
関連作:
『暴走車 ランナウェイ・カー(2015)』(オリジナル)
『タイムリミット 見知らぬ影(2018)』(ドイツ版リメイク)