THE BATMAN
2022年
アメリカ
176分
アクション/サスペンス/ヒーロー
劇場公開(2022/03/11)
監督:
マット・リーヴス
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』
製作:
マット・リーヴス
脚本:
マット・リーヴス
出演:
ロバート・パティンソン・・・ブルース・ウェイン/バットマン
ゾーイ・クラヴィッツ・・・セリーナ・カイル/キャットウーマン
ポール・ダノ・・・エドワード・ナッシュトン/リドラー
ジェフリー・ライト・・・ジェームズ・ゴードン
ジョン・タートゥーロ・・・カーマイン・ファルコーネ
ピーター・サースガード・・・ギル・コルソン
アンディ・サーキス・・・アルフレッド・ペニーワース
コリン・ファレル・・・オズワルド・“オズ”・コブルポット/ペンギン
ジェイミー・ローソン・・・ベラ・リアル
ギル・ペレス=アブラハム・・・マルティネス
ルパート・ペンリー=ジョーンズ・・・ゴッサム市長
ルーク・ロバーツ・・・トーマス・ウェイン
バリー・キオガン・・・アーカムの囚人
<ストーリー>
両親を殺害されたブルースが悪と敵対する存在・バットマンになってから2年。史上最狂の知能犯・リドラーによる連続殺人事件が発生する。
マスクに隠された
「性格捻くらかせた―感想―
政治家が暗殺されるという、こりゃまたタイムリーな内容で幕開けする本作。
なんと3時間も!ある超大作。
長けりゃ良いってもんじゃねぇぞ、と思う所は確かにある訳で、正直2時間を超えた辺りから飽きてきた感は否めない。
というのも、本編の約7割はサスペンス調で話が進む為、この手のヒーローものにはカッコイイアクションを求める俺としては、その点物凄く不満というか物足りなさを感じた。
当のアクションも殆どが殴る蹴るが占めているから、なんか期待してたようなものじゃないな、と。
本筋はリドラーからの挑戦状。
それをバットマンが暴いて行き、途中から協力を申し出たキャットウーマンと共に、姿をくらませているリドラーの影へと近付いて彼の暴挙を食い止めていくといった流れです。
面白くない、とは言わないが、ノーラン監督版と比べてしまうと敵対する相手もそうだが、キャラクターに対しての魅力というものが余りにも見劣りしてしまう。
リドラーなんてサイコ野郎というより正体現したら性格捻くらかせた「チー牛」そのものだったし(笑)、牢屋の中での「うーうー」て冬彦さんかよ。
本作は間違いなく、ノーラン監督版で構築されたダークさを受け継いでいると思われるが、只空気感が重く暗いだけで、展開そのものにも惹き込ませる力は不足していたのか、感情を左右される事無く、淡々と観続けるだけの結果となってしまった。
シュワちゃんが敵として出演したバットマンみたいなノリの寒さもどうかとは思うが、雰囲気を重視した影響で物語が無駄に長く心がゾワッとするようなシーンも殆ど見受けられなかった本作も、私一個人としては「素晴らしい」とまではいかなかったなあ。
そう考えると、キャスティングから始まり、話の広がりと深さ、魅了させるキャラクター達、余韻をしっかり残させるラストまで、アイデアと演出の絶妙さがひしめき合っていたノーラン監督版は凄かったんだなと改めて再確認させられた。
バットマンが使用するガジェットや乗り物の出番も、勿体ぶった割には少なかったなあ、そんな印象。
とはいえ、投獄させられたリドラーと同じ場所に投獄させられている何者かが結託し、ペンギンも何か一騒動起こし兼ねない、そんな予兆を抱かせる終わり方から繋がる続編が出れば観るけれど、もうちょっと尺を削り、アクションは増やして貰いたいところではある。
因みに、ダークなバットマンには合うという事で採用された挿入歌はニルヴァーナの『Something In The Way』という曲です。
評価:★★★☆
22/07/09DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2022-07-06
メーカー: ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント