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藁にもすがる獣たち

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BEASTS CLAWING AT STRAWS
2020年
韓国
109分
サスペンス/犯罪/ミステリー
劇場公開(2021/02/19)



監督:
キム・ヨンフン
原作:
曽根圭介『藁にもすがる獣たち』
脚本:
キム・ヨンフン
出演:
チョン・ドヨン:ヨンヒ
チョン・ウソン:テヨン
ペ・ソンウ:ジュンマン
チョン・マンシク:ドゥマン
チン・ギョン:ヨンソン
シン・ヒョンビン:ミラン
チョン・ガラム:ジンテ
ユン・ヨジョン:スンジャ



<ストーリー>
借金の取り立てに追われるテヨン、新たな人生を歩もうとするヨンヒ、事業に失敗したジュンマン、家庭が崩壊したミラン。金に取りつかれた4人の欲望がぶつかり合う。

最後に笑うのは誰だ!?

―感想―
ほぉ群像劇でしたか。
時系列も結構前後しており、ここからあそこに繋がるのかという驚きと面白さがあった。

原作は日本人作家の小説ですが、それを日本で映画化していたらどうなっていただろうか、ここまでスリルある見応え抜群な作品になってたかなあ。
というのも、エピソード個々の主要人物の癖が強い。
だからそれぞれのエピソードが輝いて見える。
キャリアのある俳優を多く起用しているのが展開を固唾を呑んで見守ってしまうという意味でも見事なキャスティング。
なので誰がどうなるのか予測がつかないんよね。
一応チャンスはどのキャラクターにでもあるわけだし。

キャッチコピーである「最後に笑うのは誰だ!?」てのが鑑賞者の興味を引き付け、予想を色々立たせるものの、これが尽く外してくるから目が離せない。
え!?この人、こんな事になっちゃうの?てのが次々と出てくる。

「何がラッキーだよ!!」

悪事働いて大金を手にする事に神は手を貸さない、てね。
苦労しながらも真面目に生きている人間こそに神は微笑み掛ける。

けど、最終的に大金入ったバッグを手中にするのが、「そっち!」な人物となるラストには一杯食わされたが、総合的に考えてもこの人物で良かったと思ったし、俺自身も幸せな気持ちになったよ。
バッグの行方を追う悪い人達はもう誰も居ない、てのもゲット者の今後の生き方を想像したら心底安堵出来るのもいい。
そう、平和的に終わるのが堪らなく良いのよね~。

冒頭ニュースで流れる湾岸に打ち上げられたバラバラ死体、刺青を入れさせる意味、その日暮らしの為に空港で懸命に掃除係として働く妻。
こういったあらゆる伏線要素を散りばめた形を、上手く展開の上で丁寧に回収していく部分も頭の中で整理する上で納得がいくし、痛快以外何物でもない。

今作の韓国美人女優図鑑
夫から激しいDVを受けているミラン。

例え妻に非があるとしても、こんな美人妻を暴力で支配する夫の心境が理解不能。
中国人青年じゃないけど、俺もそれを知ったら救い出してあげる為に何か方法を、つうても流石に殺人に手を染める勇気はないけど(笑)。
演じるのはシン・ヒョンビンさん。
彼女が主演を務めた『名もなき復讐』での感想記事でも美女図鑑入りしてました。
やはり俺の目に狂いはないし、美女レーダーも即座に反応する位絶好調。
悲惨な道を歩む、か弱くも時には強気に出る可愛い女性を演じさせたら映える女優さんですな。

評価:★★★★★
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