ルチオ・フルチザ・リッパー UHDマスター版

LO SQUARTATORE DI NEW YORK／THE NEW YORK RIPPER／PSYCHO RIPPER
１９８２年
イタリア
９３分
ホラー／サスペンス
劇場未公開

監督：
ルチオ・フルチ
出演：
アルマンタ・ケラー
アレクサンドラ・デリ・コリ
パオロ・マルコ
ジャック・ヘドレー
アンドリュー・ペインター
ハワード・ロス
フレッド・ウィリアムソン
ダニエラ・ドリア

＜ストーリー＞
N.Y.のブルックリン・ブリッジの下で、女性のバラバラ死体が発見された。やがて事件は連続殺人に発展し、捜査に当たるウィリアムソン刑事は、犯罪心理学の教授・デイヴィスに捜査協力を依頼する。

―感想―

フルチと聞くと『サンゲリア』を真っ先に思い出す程のゾンビ監督のイメージが強いですが、割とジャーロ映画も撮っているんですよね。
実は私もフルチのジャーロを観るのは本作が初めてだったのですが、言い方悪いかもですけど、なんつうかとっちらかった作りだなあという印象。

一応物語の筋は通っているし、アヒル男と呼ばれる所以とかその辺はきちんとしているものの、誰が犯人か当ててみな！側に特化している感じで、一部分では描写・話の流れに適当さを抱く。
真犯人と二本指の無い男との関係性が余り分からんかった。
まあけどこういういい加減な所がフルチ作品の特徴ではあるのですけど（笑）。

ジャーロ映画に挑んでも相変わらずのエログロ路線であるのはフルチファンとしては嬉しい限りで、上記の画像にあるカミソリで目玉を切り裂く場面なんかは『サンゲリア』のあれを思い起こさせてフフッてなる。
ヒロインの娘も可愛らしい人で鑑賞意欲を引き出せるのも良い。